オムニチャネルを活用した販売戦略・・
今はSNSが発達し、あらゆる情報が顧客のもとに届く時代になりました
少しの情報も見逃さず、お得なクーポン情報や告知などを行い、顧客へのエンゲージメントを高めるという、オムニチャネルを活用した販売戦略が目立つようになりました
例えば、Amazonで予約した商品を実店舗で受け取ると通常価格より安くなる・・というお得なサービスを顧客に付与し、よりリピート率や顧客獲得率を高めるという手法です
まさにSNS時代ならではの革新的な販売戦略といえますし顧客と店舗がひとつなぎに結ばれているからこそ店舗情報が顧客のもとに届き、それを見た顧客が店舗の商品購入(コンバージョン)に踏み切る・・
それがオムニチャネルの狙いであり、顧客と店舗の結びつきをより重視しているのがわかりますね
ところが昔ではSNSがなかったため、顧客が店舗に直接行き、そこで購入を済ませるという手法をとっていました
なので言うなれば、SNSなどのマルチメディアや新聞、チラシなどの情報媒体の展開よりも「商品としての訴求力」に重きを置かれる時代だったのです
いくら商品の目を引くポスターを作成しても実際に店舗に訪れるのは顧客自身です
売る側はその店舗に陳列されている商品のみで勝負する必要があったのです
そこで大事になってくるのはなんでしょう?
それはイメージ戦略および他の商品とは被らない、独創性やオリジナリティです
イメージ戦略とはその名の通り”イメージ重視の戦略”のことです
例えばただ顧客に商品を見せてもすぐに購買意欲を喚起できるとは思えません
そこで他とは被らない個性を商品に付け加え、よりオリジナリティを出すという手法を取り始めたのです
”パイを奪う”という表現は聞いたことがあるでしょうか
パイとは簡単に言えば利益、長期間定番アイテムや庶民の道具として馴染んでいた商品が新しい商品の登場により、顧客(=利益)を奪われる・・という現象です
身近な例で言えば、スマホの登場(2008年)が良い例でしょう
それまではガラケーという種類でしたがスマホの登場によりガラケー利用者がスマホに移し替えるという大規模な顧客流入が起き、一時社会ブームとなりました
現在ではほとんどの若者や中年層が利用の中心です
ガラケーを使っている人のほうが少ないでしょう
これも”パイが奪われる”という表現にぴったりな時期だったと思います
そして話を戻すと、聞いても分かる通りこの”パイ”というのはそう簡単に奪えるものではありません
例えば現在SNSツールの代表格であるYouTubeは登録会員数10億を超える巨大なプラットフォームに成長していますが、これに代わるSNSが今後現れることは現時点ではまず想像がつかないでしょう
YouTubeにはない利用者向けサービスを展開し、パイを奪えるでしょうか?
すでにコメント機能はもとより、それに付帯関連するスパチャ(投げ銭)やライブ配信、バックグラウンド再生など、あらゆる利用者向けサービスが過飽和状態にある中、YouTube以上のサービスを展開するのは難しいでしょう
オムニチャネルはこのようなSNSの特性を活かし顧客との接点を持つことが目的ですが、多くの企業ではすでに公式Twitter(現在X)を開設し、webサイトやリスティング広告の作成など顧客とつながることができるサービスを随時展開しています
そんな中で「弊社の商品買ってね〜!」と宣伝しても顧客獲得には結びつかないでしょう
そこで大事になってくるのが先ほど述べた「独創性」や「オリジナリティ」なのです
最初はできるところからでいいんです
商品の包装パッケージを変えたり、少し顧客にお得なサービスや特典を付与するなど、他の店舗が展開していない独自の販売戦略を打ち立てて自社の魅力や良さをアピールすることが大事です
まずは商品の魅力からSNSで発信し、それから独自の販売戦略を立てていきましょう!