ジキルとハイド

ーーせっかくの楽しいディナーが…

 

今日、母親と事前に約束していた鎌倉のサイゼリアに行き、そこでディナーを堪能しました。

鎌倉駅の前で賑わう人ごみを抜けた先の地下にあるサイゼリア

そこで楽しくディナーを味わい、母親と楽しく語らう予定でしたが、ここで思わぬハプニングが発生。

母親と端っこの席につき、しばらくメニュー欄を見てどれを頼むか決めあぐねている中、その後ろに座っていた60〜70代くらいの老人が急にむせ込みはじめ、周りに菌を飛沫させてきたのです。

それは故意ではなく、もともと加齢の影響で消化器系が弱っていたか、喉に具材を詰まらせてむせ込んでしまったか、おそらくこの2択でしょう。

しかしその時の突発的な感情の怒りが爆発し、私は鬼の剣幕でその客の老人に対して汚い暴言をつらつらと吐いてしまいました。

母親はそれに気づくも、突発的に湧き起こる感情は抑制しがたく、終始険しい顔つきでディナーを完食してしまいました。

他にもフォークやナイフの音をキリキリと立てていたので、そっちにも怒りの矛先が向いてしまいました。

しばらくするとその老人が席からいなくなり、僕の視界の前から消えてざま〜気分に浸っていたのですが、冷静に思い返してみると大人気ない行動だったなって思います。

 

確かに常識が通じない人、テーブルマナーがなってない人、周りへの配慮に欠けてる人。

サイゼリアは庶民に寄り添ったディナーの提供場なので、どうしてもそういうモラル欠如の客が舞い込んでしまうのも無理はないでしょう。

僕は帰り際にハッと冷静になり、今までの非礼を詫びたいとは毛頭思わないけど、今までの大人気ない行動を白紙にしたい気持ちには駆られました。

 

もしかしたら本当に喉が弱っていただけの人かもしれないし、不可抗力的に出てしまう咳のむせ込みは抑えようとしても防げるものではない。

そして何より僕の大人気ない行動により、一緒に食べていた母親にまで不快な気持ちにさせてしまった。

一瞬の気の迷いがそうした怒りや焦燥、イライラといった感情につながってしまう。

キレ症なのかわかりませんが、今回の僕の行動は本当に情けないなと。

そう強く思いました。

 

ーー反面教師として捉える

 

実は以前にも似たようなケースがあったのですが、その時こそ感情の高揚を抑制できず、その人に聞こえるように舌打ちをしたり、深いため息をついたり…。

自制心が今にも打ち破られそうな状態でした。

ただそういう人は生まれや育ちの問題ですので、自分とは違った家庭で生まれ育った人の気持ちを汲み取る必要はないのかなと

そう思うようにもなったんです。

どんなに常識的なマナーやルールを強いろうとしても育ちの違いゆえに聞く耳を持たない人だっているわけでしょう。

そういう人は育ちが悪かったんだな、ときっぱり割り切るべきなんですね。

 

そしてそういう人を見てもイライラしたりせず、「反面教師にしよう」という感情だけにとどめておけば、不必要なゴタゴタに巻き込まれることはない。

人間は千差万別、多様性を尊重して、自分だけの常識や正義感を人に強いることはないよう、これからは気持ちを新たに切り替えていきたいと思います。

 

母親には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。